あなたは黄泉の国の入り口がどこにあるのかをご存知でしょうか?
そもそも「黄泉の国」という言葉の意味がイマイチ分からないかもしれません。
そこで、黄泉の国の入り口はどこにあるのかや、黄泉の国の意味などを簡単にまとめてみました。
黄泉の国の入り口はどこ?
黄泉の国の入り口は、黄泉比良坂(よもつひらさか)といいます。
古事記では島根県にあるとされ、日本書紀では和歌山県の熊野にあるとされています。
黄泉の国の意味と語源
黄泉の国は、死者の世界を意味します。
語源には諸説あるようなのですが、有力なのは次のようなものです。
- 大和言葉の「よみ」に、漢語の「黄泉」の字を充てたという説
- 漢語で「黄泉」は「地下の泉」を意味していて、転じて「地下の死者の世界」の意味になった説。
黄泉の国はどこなのか?
上記の通り、黄泉の国は死者の世界です。
なので、「黄泉の国はあの世にある」または「あの世が黄泉の国である」というのが答えになるでしょう。
黄泉の国と神様
日本神話において、黄泉の国と関係の深い神様は、イザナギとイザナミでしょう。
イザナギとイザナミは、夫婦の神様であり、イザナギが夫であり、イザナミが妻です。
イザナミとイザナギは国産みを行った神様であり、本州や九州、淡路島といった島などを生んだとされています。
しかし、イザナミが火の神様を生んでしまったために火傷してしまい、それが原因で死んでしまいます。
死んだイザナミに会いに行くため、イザナギが黄泉の国に入りました。
結局のところ、イザナギは、変わり果てたイザナミの姿を見て、黄泉の国から逃げ帰ったそうです。
日本神話で黄泉の国と神様が関係深いエピソードは、上記の話だと思います。
黄泉の国の食べ物は食べてはいけない!?
黄泉の国の食べ物を食べてはいけないとされています。
それはなぜかというと、黄泉の国の穢れた食べ物を食べてしまうとこの世に戻ってこれなくなってしまうからです。
上記のイザナギとイザナミのエピソードでは、イザナミを迎えに行ったイザナギに対して、イザナミが「黄泉の国の食べ物を食べてしまったため、一緒に行くことはできない」と断る場面があります。
ちなみに、黄泉の国の食べ物を食べることを黄泉戸喫(よもつへぐい)といいます。
蘇るの語源
実は、「蘇る」の語源は、黄泉の国だったりします。
蘇るとは、死んだものや死にかけたものが生き返ることを意味しますが、「黄泉の国から帰ること」、つまり「黄泉がえり」が語源となって、蘇るという言葉が生まれています。
まとめ
黄泉の国が死者の世界を意味することや、黄泉の国の入り口がどこにあるのかには諸説あることが分かりました。
これで、アニメや漫画で「黄泉の国」が登場したら、何となく世界観をイメージできるようになりそうですね。
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