近年話題になっている宿題代行。
調べてみると賛否両論があるようですが、果たして法的問題は無いのでしょうか?
そして、児童虐待との関係はどうなのでしょうか?
そこで、この記事では宿題代行の法的問題や、児童虐待との関係について、お伝えします。
宿題代行は法的問題になる可能性がある!
宿題代行は、理論上、犯罪になる可能性があります。
なぜなら、「宿題を出させて児童に勉強をさせる」という学校の業務を妨害していることになりますし、また、学校を欺いてその業務を妨害することになるからです。
これにより民事上の損害賠償請求や、偽計業務妨害罪という刑事上の責任を問われることになります。
もし宿題の提出が成績の評価に関わるのであれば、「実際には宿題やっていない」のに「宿題をやりました」と学校側をだまして成績を付けさせることになるので、大きな問題ですよね。。。
宿題代行は児童虐待?
宿題代行は、法的な意味での児童虐待にはあたりません。
しかし、「実際にはやっていない宿題」を提出する子供の気持ちを考えると、(倫理上の)児童虐待にはなるのかもしれません。
つまり、子どもにやっていない宿題を「やった」と嘘をつかせるわけです。
嘘をつくことに良心の呵責を感じることは、十分ありえるでしょう。
また、限られた期間の中で多くの問題に対応する経験や、困難な難問に直面した時に答えを探すために考え抜くという機会を奪われてしまうわけです。
将来の経験するであろうそういった場面に対する対応力を養えないわけですから、この意味でも一種の児童虐待と言えるのかもしれません。
実際に責任を問うことは難しい?
色々と問題があると思われる宿題代行ですが、こちらのサイト(弁護士ドットコムニュース)の記事にもあるように、現実には法的問題を宿題代行業者に問うことは難しいようです。
宿題代行により、学校に何か実害が発生するとは考えにくいので、損害賠償を請求することは難しく、また、学校側がだまされたとしても、大きな混乱や支障が発生するとも思われないため、なんだとか。
このように考えると、法的問題を問うのは限界があり、倫理上の問題を問うことぐらいしかできないようですね。。。
まとめ
宿題代行は、理論上、法的問題があり、また一種の児童虐待となり得ると思われるものの、現実には法的責任を問うのは難しいようです。
また、宿題代行の相場感は、読書感想文などが原稿用紙1枚3千~5千円、ドリル1冊5千~1万円といった手頃な料金設定であることを考えると、宿題代行は今後広がっていくのかもしれません。
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