あなたは、商社の法務部の年収がいくらなのか気になりますか?
「法務部はエリートだから年収も高いだろうなぁ」とか、「ただでさえ商社は給料良いのに、法務部はもっと年収高いの?」なんて思うかもしれませんね。
そこで、現役の法務部員である筆者が解説してみたいと思います。
商社の法務部の年収はいくら?
法務部だからといって年収が変わるわけじゃない
結論から言うと、法務部だからといって年収が変わるわけではありません。
法務部員も他の社員たちと同じ給与体系・給与水準で働いています。
会社からすると、法務部員だけ給料を良くするとなると、他の部署の社員から不満が出たりして、会社全体の管理・運営が難しくなっちゃうんですよね。
なので、「法務部員だから」という理由だけで年収が高くなることはありません。
ただ、法務部は、営業部とは違って、利益を出さない「コストセンター」に該当するので、営業部みたいに「部署としての利益が多く出ているので、他の部署よりもボーナスを増やす」みたいなこともありません。
なので、調子の良い営業部と比べると、むしろ年収が低くなるという事態は発生しうるでしょう。
とはいえ、法務部員の年収は、「同じ会社の他の部署の社員たちと同じぐらいの年収」と考えれば、だいたい間違いないと思います。
優秀な中途採用者なら年収が変わるかも
しかし、優秀な人材を中途採用する場合には話が変わります。
例えば、弁護士資格を持っている人とか、大手法律事務所で働いていた人とかを中途採用する場合ですね。
こういった場合は、他の社員たちと同じ給料だと、そもそも採用できないので、破格の年収を提示して中途採用する場合があります。
この場合、その中途採用する人は、他の社員たちとは異なる給与体系で採用されることになります。
とはいえ、商社はグローバルに活動しているので、法務として関係する業務も海外が関係することが多いですし、そんな優秀な人には「難しい案件」が選ばれて割り当てられるでしょう。
また、商社は、タイトなスケジュールで商売を作りあげることが多かったりするので、「明日までに100ページ以上の契約書をチェックしてください」みたいなことを言われたりもするでしょう。
そうやって考えると、時給換算して考えたり、あるいは、ワークライフバランス的なものを考えたとき、中途採用された人の待遇が「他の社員よりも良い」みたいに言えるかは微妙かもしれません。
商社の法務部の年収を知るためには
商社の法務部の年収を知るためには、四季報や有価証券報告書などの資料を調べましょう。
基本的には、法務部員の年収は、他の社員と変わりませんから、その会社の平均年収を調べれば、だいたいの金額が分かるはずです。
また、弁護士資格を持っていて、中途採用を目指す人であれば、転職サイトに登録したり、中途採用している企業に応募してみましょう。
具体的な年収がオファーされるので、給料の金額が分かります。
もっとも、中途採用の場合、年収については交渉で決まるものなのかもしれません。
企業側が「これぐらいの金額で」と言ってきても、「いや、この金額じゃ無理です」などと言って交渉すれば、年収をつりあげることも可能かもしれません。
そういう意味では、中途採用者の年収を知るのは、「実際に企業と話してみる」のが一番かな、と思います。
まとめ
商社の法務部の年収について、色々と述べてみました。
結論としては、「法務部員だからといって他の社員と年収は変わらない」「ただ、中途採用者の年収は変わるかも」ということになると思います。
現役の法務マンとしての目で、つらつら述べてみたつもりですが、この記事があなたにとって少しでも役に立ったのなら幸いです。
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