あなたは法務部の仕事をやってみたいですか?
どうせ働くなら英語を活かして働きたいですか?
あるいは、英語力に自信が無いから不安でしょうか?
ここでは、現役の法務部員である私が、法務部の仕事に英語力は必要なのか等について、お答えしたいと思います。
法務部の仕事に英語力は必要?
結論から言うと、その法務部がある会社によります。
つまり、国内でのみ取引していて、契約書も国内企業とだけ取り交わしているような会社の法務部であれば、英語力は必要ないと思います。
逆に、国内外で取引を行っていて、海外企業との間で契約書を取り交わすような会社であれば、英語力は必要でしょう。
海外企業との契約書であれば、多くの場合、英語で書かれていますから、これを読めないと仕事になりませんからね。
あと、契約書は読めるだけではなく、交渉を行うために対案を出す必要が有ります。
つまり、契約書の修正案を作る必要があるわけですね。
そのように考えると、英語の読み書きができる力が必要といえるでしょう。
法務部員の英語力はどれくらい?
では、実際に法務部(Legal Department)で働いている人の英語力はどの程度のレベルなのでしょうか?
こちらも企業によって違いがあるとは思いますが、私が勤める会社だと、英語の読み書きは全員できますね。
英会話の方は、8割ぐらいの人ができるイメージですね。
ただ、これは「日常の普通の英会話ができる人」という意味です。
契約交渉などの難しい内容を話せるのは、もうちょっと少ないかもしれません。
やはり、普通の日常会話と、契約交渉などで話す英語だと、話すべきものが全然違いますからね。
法務部員で英語力は身につく?
これも会社によるところが大きいと思います。
もっと言うと、任される仕事の内容によって違うといえるでしょう。
例えば、日本語の契約書ばかりをチェックしていたり、日頃の仕事で接する人たちが全て日本人だったりすると、当然日本語ばかりを使うことになるでしょうから、英語力を習得する機会が無いことになります。
逆に、普段からバンバン英語の契約書を読んだり、書いたりしていれば、英語の力もメキメキと上がっていくでしょう。
ただ、注意したいのは、英語の契約書のチェック業務を行って伸びるのは、「英語の読み書き」だけということです。
話す力も伸ばしたいのであれば、やはり英会話も経験しなければ、なかなか伸びないですね。
日本企業の法務部においては、なかなか契約交渉の現場に行くことは無く、契約書を事業部担当者に渡して、あとは事業部担当者が相手の企業と交渉するという方法で仕事をしているところが多いみたいです。
そうやって考えると、日本企業の法務部で働いていて身につくのは「英語の読み書き」だけとなり、「英語を聞いて話す」力については、なかなか伸ばしにくいのかもしれません。
まとめ
法務部の仕事に英語力は必要なのか等について、述べてみました。
もし、この記事があなたにとって少しでも役に立ったのなら幸いです。
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