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企業の法務部の仕事はきつい?現役の法務部員が実感を述べます

法務

企業には様々な職種がありますが、「法務」という職種について、あなたはどんなイメージがありますか?

「勉強が大変そう」「きつい仕事」「つまらない仕事」など色々なイメージをお持ちかもしれません。

実際のところはどうなのでしょうか?

そこで、「企業の法務部の仕事はきついのか」について、現役の法務部員である筆者が実感も含めて述べてみたいと思います。

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企業の法務部の仕事はきつい?

企業の法務部の仕事はきつい?

企業の法務部の仕事は、結構きついですね。

もう少し正確に述べると、楽な時もあるのですが、「きつい」と感じるときが多いです。

体力的にも精神的にもハードワークになることは、しばしば有ります。

ちなみに、私は東証一部上場の企業で法務部員として働いています。

新卒で入社し、そのまま配属が法務部になった人間です。

今から思うと、新卒で法務部に入れたのは幸運だったのかもしれません。

企業の法務部の仕事がきつい理由

企業の法務部の仕事がきつい理由

なぜ、企業の法務部の仕事がきついのでしょうか?

その理由を挙げてみると、次のようなことがあると思います。

  • 正確な仕事を求められる
  • 急に忙しくなる
  • 立て込むと残業地獄になる
  • そもそも法務部員が足りていない

正確な仕事を求められる

契約書のチェックであれ、法律の解釈であれ、法務の仕事は正確性が求められます。

下手をすると、自社にとって不利な契約条件を飲まされることになったり、意図せず自社が法律に違反する事態を招いてしまいます。

「うっかり契約書に書いてある条件を見落としてました」とか「法律の条文を読み間違えていました」なんてことは、許されないわけです。

このため、法務部員は目を皿のようにして契約書を読んだり、法律の条文や、法令に関係するガイドラインを見ていく必要が有ります。

このプレッシャーがけっこう精神的にくるんですよね・・・

急に忙しくなる

法務の仕事はルーティーンが少なく、予期せず急に忙しくなったりします。

営業の人から「明日までに契約を締結する必要が有るので、すぐにチェックしてください」なんて言われることもありますし、訴訟なんかも急に訴えられたりしますからね。

このため、昨日まで「ヒマだな~」と思っていたら、今日から急に残業確定の毎日になる、なんてことは日常茶飯事です。

法務部員は、プライベートの予定が立てづらかったり、あるいはスケジュールを立てていたのに仕事のせいでキャンセルせざる得なくなったりするので、辛いですね・・・

立て込むと残業地獄になる

仕事が立て込んでくると、残業地獄の毎日になります。

私自身も、多い時であれば月に80時間以上(会社にいる時間ベースで考えたら、もしかしたら100時間以上?)の残業をしたことがありました。

ちなみに、この時のことを振り返ると、仕事以外に活動できることは無く、家に帰ったら風呂に入って寝るぐらいしかできませんでしたね。

休日も疲れすぎていたので、寝るぐらいしかできませんでした・・・

しかも、仕事がいつ忙しくなるのかが分からないわけです。

結果的に、「明日になったら更に忙しくなるかもしれないから、今日のうちに仕事を終わらせなきゃ」みたいな感じになって、残業する必要が無くても、残業しちゃったりするんですよね(体力的にも精神的にも辛い)。

もしよければ、こちらの記事もどうぞ。

法務部の仕事は何がつらい?現役の法務部員がぶっちゃけます

そもそも法務部員が足りていない

そもそも法務部員が足りていないという理由も有ると思います。

法務という職種は、それ自体では収益をあげないため、いわゆる「コストセンター」になります。

結果的に、規模の小さい企業であったり、ベンチャー企業なんかは「法務よりもまず営業」という思考になって、法務部員の確保や増員が後回しになることが多いと思います。

そうすると、少ない法務部員が「多数の営業マンが持ち込んでくる案件や契約」のフォローをせざるを得なくなり、仕事がきつくなるわけです。

私が勤める会社を考えてみても、法務部員の数は圧倒的に少ないです。

比率で言えば、「営業などの契約チェックを依頼する人:法務部員=70:1」ぐらいのイメージです。

めちゃくちゃ少ないですよね・・・

また、海外との取引をする企業であれば、英語の契約を締結することも有ると思います。

その際には、英語での契約チェックや読み書きができる人材が必要となるわけですが、日本ではそういった人材が少ない気がします。

さらに、アメリカやイギリスの企業はそもそも英語がネイティブであるうえに、法務を重視していて法務部に多大なリソースを割いていたりします。

そういった企業と戦う必要がある日本企業の法務部員は、「少ない人数で、ネイティブではない英語の契約書を、(相手に合わせて)スピーディーにチェックする」必要に迫られ、非常に辛い立場になるわけです。

企業の法務部の仕事はきつい?Twitterの声

私の意見だけでは、客観性が無いと思うので、Twitter上の「法務はきつい」という意見をいくつか集めてみました。

まとめ

企業の法務部の仕事はきついのかについて、述べてみました。

もちろん、企業や人によっては上記と状況が異なるかもしれませんが、それでも多くの法務部員には共感していただけるのではないかと思います。

もし、この記事があなたにとって少しでも役に立ったのなら幸いです。

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